不可能性の時代

不可能性の時代 (岩波新書)

不可能性の時代 (岩波新書)

 いちお読了。最終章へ近づくにつれて、だんだんきつくなっていくところはあるものの、けっこう読みやすい大澤社会学。「不可能性の時代」という呼び名は、結構まえから聞いてて、『大航海』の論文も読んでたりしたけど、この本では「どうやって「虚構の時代」から「不可能性の時代」へと移行するのか?」とか「不可能性の時代の特徴はなにか?」とか具体的に書いてあってわかりやすくはなっていたし、まあ、おすすめです。
 ちなみに、存在命題と全称命題のあの説明(258-9)ははじめて読んだけど、ありなんだろうか。言語哲学はまだまだ修行中の身だけど、教科書的な本にはああいう説明のしかたってあんまりみなかったんで。
 あと、これと一緒に三浦さんの次↓の本も購入
漱石―母に愛されなかった子 (岩波新書)

漱石―母に愛されなかった子 (岩波新書)