哲学の歴史11

哲学の歴史〈第11巻〉論理・数学・言語 20世紀2

哲学の歴史〈第11巻〉論理・数学・言語 20世紀2

 昨日、クワインについてぐだぐだと読んだ後、これのクワインのとこ読むと、こざっぱりとまとめてあってわかりやすい。

  • クワイン
    • クワインにとって、カルナップ先生はすごかったらしい
    • 経験主義(論理実証主義)のふたつのドグマ
      • 1分析的真理と総合的真理を明確に区別できる
      • 2経験的言明のひとつひとつは、それを正当化する感覚的経験に関する言明に還元できる

1への批判は2の批判を介してなされるものと考えられるよ。んで、2を批判する根拠は、

    • デュエムクワイン・テーゼ = 仮説のテストのためには、補助仮説が必要となるから、単独では検証できないよ。
      • 外界についてのわれわれの言明は、個々独立ではなく、ひとつの団体として、感覚的経験の裁きに直面する。ゆえに、2のドグマは不可能だよ。
    • さらに、このテーゼを拡張することで、第一のドグマも否定できるよ。
      • なぜなら、分析的/綜合的という区別は、経験における一連の団体のなかで決まってくるからだよ。
  • クワインのなしたこと
    • 分析的な真理・アプリオリな真理は存在しないよ。(vsストローソン・グライス)
    • 科学と哲学の壁を取っ払い、存在論上の問いは科学によって答えられると考えたよ。
    • 自然科学のなかでもとくに、物理学を重視する物理主義*1が出てくるよ。

*1:この物理的対象は、素粒子とかDNAとかの理論的対象も含むよ。