アンラッキーヤングメン

アンラッキーヤングメン 1 (単行本コミックス)

アンラッキーヤングメン 1 (単行本コミックス)

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 大塚英志藤原カムイ(「ロトの紋章」は大好きだったなー)というビックコラボ。その時代のオールスターを絡めてくるところは相変わらず(笑)あとがき?(なのかな)で藤原さんがこう書いている。

「ともあれ、時代の空気感だけは、ブラさずに描いてきたつもりです。では、その時代の空気感とは、何かと申しますと、どこか真摯で重苦しいまでの誠実さ。現代ではもっとも希薄となった空気の匂いです。やり直しも上書きも許されないある種の緊張感。そこには己の死さえも辞さない盲目的とも言える信念がありました。この作品の背景となった時代にはそうした空気が確かにあったのです。そして、劇場型犯罪という言葉が生まれたのもこの頃だったと思います。」


 たしかに絵の質量は重厚で、息苦しさとも言える空気感がこのマンガには漂ってる。そんで、この時代にあった「重苦しいまでの誠実さ」から「劇場型犯罪=フェイク」への移行という、このあいだのはげしい落差をこれからどう描くかが一番気になるところ。紋切り的に言えば「政治の季節」から「しらけの時代」(性の時代)への移行、あるいは「政治の終わり」感をどうやって表現するんだろう。たのしみ。明日、続きを買って来よう。

 ちなみにこのあとがきに出てくる目指された作家に宮谷一彦永島慎二みやわき心太郎という名前が出てくるけど、まったくわからん・・・。でも、はてなが勝手にリンクを貼ってくれるんで、おおまかにはどんなひとかわかる。hatena、ごくろうさまです。  


ONE PIECE 47 (ジャンプコミックス)

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ラプーン!