享楽

知の教科書 フロイト=ラカン (講談社選書メチエ)

知の教科書 フロイト=ラカン (講談社選書メチエ)

象徴界を住処とする主体は、それゆえ享楽から決定的に隔てられている。だが、精神分析の経験が示しているのは、主体はそれにもかかわらず享楽と、すなわち現実界と、関係を持たざるをえない、ということである。もしそうでなければ、私たちの心的生活はすべて快原理のうちに閉ざされ、結局のところ、古い格言がもっともらしく諭してきかせるように、『人生は夢に過ぎぬ』ということになってしまうだろう。(95)


享楽の事後性もチェック