テズカ・イズ・デッド

テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ

テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ

 GWはとっくに終わっているけど、昨晩読了いたしました。マンガ批評の本では、個人的には大塚さんの『アトムの命題―手塚治虫と戦後まんがの主題 (アニメージュ叢書)』が内容・装丁ともに大好きだったんだけど、それに勝るとも劣らない切り口。とても楽しめました。「テヅカ イズ デッド」でありながら、最後の締めは浦沢さんの「PLUTO」を持ってきたところなんかは良い構成になっているなあ、と。
 3章のキャラ/キャラクター論のところで、同人誌を書いているひとにとってキャラがたっているのは「遊戯王」という回答には驚いた。個人的な感触では、女性の同人誌って男性が好むようなデータベース的消費(=キャラ)とは違って、むしろキャラクター同士の関係性の方に魅かれて描かれているかと思っていたので、ちょっとびっくり。まあ、実際に調査してみたら、どっちのタイプもいるんだろうけど……。やばい。出発の時間が迫ってきたから、この辺で。