家事と家族の日常生活

家事と家族の日常生活―主婦はなぜ暇にならなかったのか

家事と家族の日常生活―主婦はなぜ暇にならなかったのか

 4章途中まで読了。どっかの書評で橋爪先生があげていたもの。というか、著者の博論指導をされていたもよう(笑)
 「家電の導入によって主婦の仕事は減ったかのように見えるけど、じっさいどうなんよ」という問いに対して、計量的・言説的アプローチをとって明らかにしようとするおもしろいものデス。
追記:戯れ言
 けど、計量的に分析しているところ(p81)で、「相関がある」「相関がない」って表現にちょっち疑問が。完全に相関がない(0)ってことはほとんどなくて、「弱い相関/強い相関」とかいう意味で「相関がある/ない」というふうには使えるとは思うけど、ここでは「強い/弱い」の規準が明確ではないような。(0.4と0.43とかどう判断する?)で、この本の場合、それを担保してるのが、「有意性」であるかのように見えるんだけど、決して「有意であること」=「相関が高い」ではない。もちろん、有意でないから、この結果を一般化することはできない、ということはできるけど、それと相関がないって話は別問題じゃないかしら、と。